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デッサン初心者がみるみる上達する!描き方の手順とコツ(準備編)

はじめに

こちらの記事では、デッサンをはじめる初心者の方のために、

「デッサンとは」「必要な道具」についてお伝えしています。

目次

  1. デッサンとは
  2. デッサンの道具
  3. デッサンの手順
  4. デッサンが上手くなる練習方法
  5. デッサンのモデル
    1. 人物・動物
    2. 静物・風景

同じ内容で動画でも説明していますので、ご覧ください。

 

 

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デッサンとは

デッサンとはフランス語の”dessin”で英語ではドローイング”drawing”と呼ばれたり、

日本語では「素描」と表すこともあります。

ことばの意味ではどれも少しずつニュアンスが違うようですが、ここでは美術的な

意味で解釈することにします。

デッサンとは紙に鉛筆やコンテなどの少ない道具で対象物の位置関係、質感などを

よく観察して描写することです。

デッサンというと、こちらのようなものを思い浮かべるかたが多いと思います。

私もそうでした。

 

でも、このように色付きで描かれたものもデッサンというらしいです。

うーん、よくわからなくなりますよね。

単に淡色で線のみで描く絵をデッサンというわけではないようです。

日本では「デッサン」というと絵を描くための訓練のようなイメージもあります。

「ブルーピリオド」にように美大を目指す学生さんが何枚も何枚も、デッサンを描く

というアニメもありますね。

また、巨匠が描くデッサンをみると、練習とか訓練ということではなく、作品の構想や

下絵的にデッサンをしているように感じます。

いずれにしても、デッサンとは対象物をしっかりと観察して、立体であるものを平面で

ある紙に位置関係、明暗、形、質感をしっかりと描写するということと考えてよいようです。

 

デッサンの道具

鉛筆

木炭やコンテ、ペンなどデッサンをする画材は様々ですが、初心者は小学校から使いなれた

鉛筆を使用するのがよいでしょう。

 

鉛筆には「H」「B」などの表記があります。H(ハード)は硬さ、B(ブラック)は濃さのことです。

鉛筆の芯は黒鉛と粘土を合わせて焼いて固めたものです、黒鉛と粘土の比率により、芯の固さや

濃さがきまります。Hの数字が多いほど固く薄い芯になり、Bの数字が多くなるほどに濃く柔らかな

芯になります。ちなみに「F」(ファーム)はHとBがちょうど中間の比率になります。

 鉛筆の削り方

講談社 ブルーピリオド(山口つばさ)より

上の漫画のように、ナイフで芯を長めに削り、持ち方で線の太さを変えて描きましょう。

 

消しゴム

消しゴムは用途を分けて、2種類用意してください。

一つ目は「練消しゴム」です。これはちぎって使いやすい形に練ってつかいます。

紙の表面を傷つけないように、鉛筆の黒い粉を吸着して消します。デッサンのように

何度も描いては消し、描いては消しをする場合はこの練けしゴムが最適です。

また、ほんの少しだけ明るくしたいなどの微調整もできます。描いたところにコロコロと

転がすことで、全体にトーンを薄くすることができます。

 

 

 

 

 

 

もう一つは「プラスチック消しゴムです」細かい部分をピンポイントで明るくしたい場合に

使用します。ただ、練けしゴムのように優しい使い心地ではないので、できるだけ紙の表面を

傷つけないよう、あまりごしごしと擦らないように使用します。

 

 

 

 

 

ガーゼ、ティッシュ、擦筆(さっぴつ)

画用紙のざらついた質感をおさえたり、描いた部分を擦って鉛筆の粉を定着させます。こすった部分は

鈍いグレーになり、やわらかい質感や弱い光を表現することができます。

擦筆はガーゼやティッシュで擦りたくない狭い部分や仕上げなど、ピンポイントでぼかしたい

ところに使用します。

 

デッサンにつかう紙ですが、描きたい絵によって様々なものが選べるので、好きな用紙が

見つかるまで、描き比べてみるのもよいでしょう。ここでいくつかの紙の種類と特徴をご紹介

します。

■ サンフラワー

ナチュラルホワイト色で、水彩紙の中目のような紙肌の画用紙です。不透明な水彩絵の具の

のりや発色がよく、鉛筆や水彩、マーカーやマジックなどにも適しています。

すこし薄いA画と厚めのM画があり、厚さ以外にこのふたつに差はありません。

A画はロール紙もあるので、大きな作品を描くときに、パネルに水張りをして使用すること

ができます。

■ ニューTMKポスター

ナチュラルホワイト色で、水に強く、紙肌がとても強い高級画用紙です。水彩絵の具による

イラストや、植物画に最適です。水彩紙ほどエンボスがないので、繊細なタッチを生かした

色鉛筆やオイルパステルにも向いています。

 

■ ケント紙

ツルツルとした質感のケント紙は製図ペンや烏口などの墨入れに最適です。製図、版画、

建築パースなどのデザイン用途や、漫画などペン画などにも適しています。

表面が滑らかなので、ペンなどが引っかからず、絵の具がにじまないので、ポスターなど

きれいに描くことができます。この用紙はツルツルな面が表です。

■ スケッチブック

スケッチブックといえば、あの黄色と黒がアイコンのマルマン社が有名ですが、

ミューズ、ホルベイン、ターレンスなどの様々なメーカーがあり、それぞれに

特色はありますが、どれも水につよく、毛羽立ちが少ない紙質なので、水彩絵の具、

アクリル絵の具、パステル、鉛筆、色鉛筆、チャコールなどに向いています。

なにより、製本されているので、紙の裏表もわかりやすく、紙が重なっているので

適度にクッション性もあるため、非常に扱いやすいです。

ちなみに、一枚一枚バラバラになっている用紙で描くときは、数枚を束ねて、

板に止めて使うのが良いようです。

 

画用紙の裏表ですが、ザラザラしているほうが表で、ツルツルしているほうが裏です。

敢えてツルツル側の裏を使うというのも「あり」ですが、表面の化工がされていない

場合、絵の具が滲んでしまったり、消しごみで毛羽立ちやすいので、注意しましょう。

その他

   ■ 紙を固定するボード(画板)、マスキングテープやクリップ

小学校などで絵を描くときに木製の画板を使っていたと思います。今は学校でも「カルトン」

という、非常に分厚い紙製の板でできた画板があります。プラスチックでも、木製でも

平面で丈夫でしならない、板であればお好きなもので構わないと思います。

これにクリップやマスキングテープなどで紙を固定して使用します。

画板をつかうメリットは、平らな面で絵が描けるということと、机などに平置きすると、

目線が斜めになるため、奥が若干小さくみえます。上下の比率が変わってしまうため、

画面と視線が垂直になるように、板を傾けて描くことができるということです。

 

 

   ■ カッター、ナイフ、紙やすり

鉛筆を削るために、カッターやナイフを用意しましょう。

先に述べましたが、文字を描く場合と違って、デッサンで使用する鉛筆は鉛筆削りなどで

削ったものにくらべ、芯を長く削りだす必要があるからです。

長く削り出すことにより、持ち方をかえることで、線の太さを調節して描くことができます。

H系の固い芯はある程度芯が削り出せたら、紙やすりで先をとがらせるように削りましょう。

   ■ デスケル

デッサンスケールを略してデスケルといいます。デスケルはデッサンやスケッチをする際に

モチーフと目の間に割り込ませて、枠を通してモチーフをみることにより、構図を決定したり、

比率を確認しながら、形を写し取ったり、作成途中の確認に使用することができます。

デスケルには種類があり、木炭紙用の「D」、B判紙ようの「B」、Fサイズ用の「F」など

自分が描く絵の縦横比率にあわせて用意します。

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デッサンの手順

デッサンが上手くなる練習方法

デッサンのモデル

人物・動物

静物・風景

まとめ

 

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